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佐鳴湖の自然保全プロジェクトをご紹介します。
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プロジェクト
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めずらしい湖
人口80万人の浜松市の中心部から数キロに離れた位置にある佐鳴湖。
にもかかわらず、数多くの野鳥や動植物が生息し、誰でも散歩しながら
それらに出会うことができる場所は、全国的に見てもほとんどありません。
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汚名
しかし、残念なことですが、佐鳴湖とその周辺には手つかずの自然は
もはや残されていません。
そう、佐鳴湖は風致地区に囲まれた公園なのです。
かつては、自然そのものが残されていたこの湖は、高度成長期に汚染され
全国一汚い湖という、文字通り汚名を着せられていました。
浜松市民でさえ、当時は佐鳴湖に近づくことを嫌っていたようです。
佐鳴湖周辺には観光施設が全くないのは、まさに汚名によるケガの功名と言えます。
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環境省
公共用水域水質
測定結果より
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再生の種子
このように、人間によるひどい仕打ちが、佐鳴湖とその周辺に加えられていた時期でも、
毎年、植物達は芽吹き、動物達は子孫を残し、渡り鳥達は湖を訪れてくれていました。
おかげで、生態系の一部は保たれ続けました。
人間達が自然の大切さに気づき、佐鳴湖の整備を始めたとき、
この残された生態系がちょうど種子のような役目を果たすことになり、
佐鳴湖は再生へのスタートを切ることができたのでした。
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人間の努力と自然
公園として整備すること決まると、ヘドロを減らす浚渫を長期間行い、
石の護岸をそのヘドロで覆って親水護岸とし、その上に植林し、浄化設備を建設し
新たに水門や運河、橋、駐車場、湖を一周する遊歩道が作られました。
佐鳴湖を散歩やジョギングする人も、年々増え続けています。
しかし、その一方で、飛来する渡り鳥の数が激減しているのも事実です。
このことは、佐鳴湖が人間にとって便利になれば、その分
佐鳴湖が本来の自然から引き離されることを意味しています。
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本当に守るべきものは?
自己の利益だけを追求し、わがままで気まぐれな人間達に
佐鳴湖を蘇らせることができるのか、
動植物達は沈黙しながら見つめています。
本当に守るべきものは何なのか?
人間の目線を離れて、佐鳴湖の自然について考えて見る必要があります。
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● ネットでゴミ取り
段子川河口、ふれあい橋と佐鳴湖の間にゴミの流入を防ぐネットが張ってあります。水面近くだけなので、下を魚や水鳥がくぐり抜けられるようになっています。
(右側が佐鳴湖)
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捕獲されたゴミ(左):
ペットボトルや包装容器などの家庭ゴミが目立ちます。これらのゴミは定期的に回収されています。(右)
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●「ヤマトシジミ」で水質浄化
水質浄化能力が高いヤマトシジミの稚貝を育て、佐鳴湖で自然繁殖させることを目指すプロジェクト。
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連絡先:
佐鳴湖シジミプロジェクト協議会
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● まずは「知る」ことから
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佐鳴湖のカモが少なくなったのは...
この日は第289回目の「佐鳴湖の自然に親しむ会」が開かれていました。
テーマは「カモが佐鳴湖を嫌いになったのはなぜ?」
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主催者の高橋さんのお話によれば、
佐鳴湖に飛来するカモの数がこの10年で激減していて、千分の一近くに減ってしまった種類もあるそうです。
西岸地区の宅地開発や放水路開通に伴い、カモたちが安心して餌を食べたり、休んだりする場所が減ってしまったことが原因らしいのです。
さらに、公園として周遊路が整備され、休息地のすぐ近くを散歩やジョギングする人々が大幅に増えました。このこともカモたちにとっては大きなストレスになっていたはずです。
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ふと周遊路に眼をやれば、土曜日の午後とあってこの人通り。
自然に親しみながらのウォーキングは快適ですが、あくまでも人間にとってのこと。動物目線の配慮に欠けていました。
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この方が高橋さんです。
自然観察指導員の腕章に、ご覧のような
プラカードを付けておられます。
草、虫、鳥、魚、どんなことでも分かりやすく笑顔で教えてもらえますよ。
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● 佐鳴湖クリーン作戦
毎年3月と8月に、佐鳴湖近隣の自治会や学校、会社、お店の人が参加して湖岸のゴミ拾いが行われます。
もちろん、どなたでも参加できます。
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